2-A11 母音,子音の順に選択を行う間接タッチ用かな文字入力手法
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2-A11 母音,子音の順に選択を行う間接タッチ用かな文字入力手法
和田 優斗(筑波大学),白根 薫(筑波大学),崔 明根(日本学術振興会/筑波大学),志築 文太郎(筑波大学)
間接タッチとは,操作対象が表示された出力面に直接触れるのではなく,別の入力面を介して行われるタッチを指す.間接タッチを行う際,ユーザは入力面を直接視認しないため,正確な位置に指をタッチダウンすることが難しい.日本語文字入力におけるこの課題を解決するために,我々はスマートウォッチを入力面に用いた間接タッチ用かな文字入力手法を開発した.本手法では,ユーザはベゼルからのスライドインによる母音選択,および目的の子音キーからのタッチアップによる子音選択を連続して行う.これにより,入力面の視認を必要としない,間接タッチによる正確な日本語文字入力が達成される.研究室内実験の結果,間接タッチ時に,本手法の平均文字入力速度が29.5 CPM,平均トータルエラー率が10.0%であることが示された.実験結果より,間接タッチにおける本手法の有用性が示唆された.